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2020-03-31

【Semi-custom made】Hand Engraved Octagon Signet Ring(9ct Gold) 「SO」

こんにちは、KUBUSの斎藤です。

今回はタイトルにもありますように、『Octagon Signet Ring』のご注文を頂きました!

このオクタゴンシグネットリング、自分でもかなり気に入っていまして自分用に欲しいな〜なんて発表した時から考えているのですが、自分用に作るとなると何だか腰が重くて実現はしておらず、、、。あら、すみません。私事から始まってしまいましたね。汗

以前、Sterling silver(Sv925)でオクタゴンシェイプのシグネットリングをご注文を頂いたことはあったのですが、ゴールド(K9)でこのデザインのご注文を頂くのは初めてなのでワクワクです。

KUBUSでよく登場する「9ct Gold(K9)」という素材。もしかするとこのブログを読んでくださっている方の中にはあまり馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。皆さんはどうでしょう。金素材と聞くと「K14(14金)」や「K18(18金)」といったような純度であれば着けたことはなくても聞いたことあるよという方はいるかもしれませんね。

「9ct Gold(K9)」というのは「9金」ということなんですが、K9やK14、K18といった金の純度についての説明やそれに伴う硬さについての説明は以前ブログで紹介しましたので、よろしければそちらもご覧ください。(【Bespoke Order】Hand Engraved Signet ring(9ct Gold) face type:Square

今回のブログでは、「なぜKUBUSではよく9ct Gold(K9)というものを採用しているか」ということについてチラッとご紹介。その魅力は先ほどお伝えした、以前に書いたブログにあるような硬度ということもあるのですが、一番はアンティークのシグネットリング、また、シグネットリングに関わらずヨーロッパのアンティークジュエリーによく見られる素材だということです。

ヨーロッパとシグネットリング、これはどうしても切り離せない長〜く深〜い関係があるので無視するわけにはいきませんし、何よりそれも含めてシグネットリングの深〜い魅力なのです。

昔々、アメリカで金の純度が高いものが流通しやすく、それに対しヨーロッパ(特にイギリス)に純度が比較的低いものが集まってきやすかったそう。そして、イギリスのジュエラー達の売りは純度云々というよりその加工技術だったことから、ヨーロッパのアンティークジュエリーで9ct Gold(K9)がよく見られるということなんだとか。

だからKUBUSのシグネットリングはK9も採用しているということなんです。もちろん他のK14やK18などの純度でも制作はしますけどね!

おーっとお勉強感のある話が長くなってしまいました!汗

ここまで写真無しでついて来てくださった方ありがとうございます。それではいよいよ今回オーダー頂いたシグネットリングをお見せします!こちらです!!

【Semi-custom made】Hand Engraved Octagon Signet Ring(9ct Gold) 「SO」_完成

【Semi-custom made】Hand Engraved Octagon Signet Ring(9ct Gold) 「SO」_完成2

【Semi-custom made】Hand Engraved Octagon Signet Ring(9ct Gold) 「SO」_完成3

このオクタゴンシェイプをシルバーで制作した際はどちらかというと少しクールな印象になるのですが、ゴールドで制作した場合はその色味からほどよく温かい印象になりますね。

ご依頼頂いた手彫りは「SO」のモノグラム。オリジナルでデザインをさせて頂きました!フェイス部分のスペースをいっぱいに使ってダイナミックに手彫りをしてみました。

KUBUSでオリジナルモノグラムを提案する時は大体2〜3パターンほどデザインを作成します。ということは、採用されない他のデザイン案はボツになってしまうということ。でも、そのボツになったデザイン案は後に同じアルファベットでモノグラムデザインのご依頼を頂いたとしても使い回しはしません。(これ結構大変なんです。汗)

「なんでせっかくデザインしたモノグラムなのに一度ボツにしたらもう使わないの?」という声が聞こえてきそうですが、それは、”ご着用くださる方のためにデザインしているから”です。その時その時、お一人お一人のご希望を伺いながらそれに合わせて、ご着用いただく方のためにデザインをしているのに、それを他の方に使ってしまうのはシグネットリングのシグネットリングたる意味を薄めてしまうような気がするんです。

イニシャルが同じ人なんてたくさんいるじゃないですか。でもイニシャルが同じだからといって、同じ人物ではありません。当たり前です。

シグネットリングは着用する方を表すもの。「Signature(署名の)ring(指輪)」ですから、同じイニシャルであっても同じデザインのモノグラムにはしたくなくて。ボツになったデザインを使い回しても多くの方にはバレません。でも、以前ご注文くださった方がHP等を見てくださっていたら分かっちゃいます。「あ、これ前にデザインしてもらった中にあったやつだ。」って。

「あなたのための特別なシグネットリング作ります!」なんて大口叩いているのにそんなのカッコ悪いですからね。

もちろん、アルファベットを使っているので全く見たことがないものを毎回デザインするというのは限界があります。アルファベットを崩しすぎちゃうと何が何だかなデザインになってしまいますし。だから似たデザインになることは仕方がないのですが、全く同じデザインというのはないようにしています。

アツくなってしまいました、、、。

今回オーダー頂いたシグネットリングも直接僕が届けさせて頂きました!本当はご注文くださった皆さんに直接お届けしたい。距離が近かったり、他の僕の用事の都合でお近くに行けることがあればなるべく直接お届けしたいと考えています。あとは交通費をご負担頂ければ世界中どこでもお届けに行きますよ〜!

オーダーくださったOさま、ありがとうございました!!縁あって直接お会いしKUBUSについて、シグネットリングについて説明をさせて頂くことができた上でオーダー頂けたのが嬉しかったです。完成をお待たせしている間も楽しみにしてくださり、また、優しくお待ちくださりありがとうございました。そのおかげでより集中し制作に打ち込むことができました!シグネットリングすごく似合ってました!^ ^ 漠然とした表現になってしまいますが、これから何か一緒にできたら嬉しいです!まだ漠然としているということは何でもできるはず!!笑 本当にありがとうございました!

それでは、最後にご着用頂いているお手元の写真を。

【Semi-custom made】Hand Engraved Octagon Signet Ring(9ct Gold) 「SO」_着用写真

他のアクセサリーとの相性抜群!

最後まで読んでくださりありがとうございました!


KUBUS 斎藤

【Gallery】【Semi-custom made】Hand Engraved Octagon Signet Ring(9ct Gold) 「SO」

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