2025-10-20

愛すること、そして愛されていることを象徴するシグネットリング

こんにちは。KUBUSの斎藤です。

制作に注力するために今年の6月からご依頼受付を一時休止していることもあって、こうして作品紹介のブログを更新するのは約半年ぶり。ただでさえ載せきれていない作品が沢山あるのに、半年も空いてしまったら余計にそうです。（汗）

これからご依頼くださる方にとってはHPになるべく多くの作品が掲載されている方が良いのは分かってはいるのですが、ご依頼受付を休止していなかったとしても、一つ一つのご依頼品に強い思い入れがあるあまりチャチャっと書くことができないんです、、、。

「だったらいっそのことGalleryに写真を載せるだけで良いか。」「いや、せっかくお披露目するならその制作の様子も書きたいよな。」なんて葛藤を何年もしながら、その時その時の自分の気持ちを重ねるのに最も近い作品を選んでブログを書くといったスタイルでやっています。

宣伝全開！質より量！といった感じでは僕の性格的に続けられないから、やっぱりこれが合っているのだと思います。

今回ご紹介するご依頼品は「大切な存在に守られ、大切な存在を守っていることを表すシグネットリング」。

話は変わりますが、今年の夏からバラを育て始めました。綺麗で良い香りだからというのはもちろん、バラを含んだデザインを描くことが続いていた時期に、自分が描きたい角度のバラの姿を知らないのに気付き、実物をもっとじっくり見たいと思ったのがきっかけです。

夏から育て始めたバラが10月に入ってから毎日沢山の花を咲かせていて、庭に出て顔を合わせに行くのが毎日の楽しみの一つになっています。

実は僕が身近に置いてバラをもっと知りたいと思うようになったのは、今回紹介する作品をご依頼くださった方がきっかけなんです。

数年前にもバラを彫刻したシグネットリングを制作させていただいてその作品に感動してくださり、なんとお届けしたその日に二つ目のシグネットリングのご依頼を頂きました。物凄く嬉しい。

今回はこちらの内容で制作をさせていただけることとなりました。

形状：Mellow Square
フェイスサイズ：13mm×13mm
素材：K18YG
手彫りモノグラム彫刻：「ATO」＋「アラベスク模様」”紋章のようなデザイン＋模様やモチーフ”

まずはシグネットリング本体の造型作業から。

打ち合わせの際に途中フィッティングをご希望と伺っていたので、ここで一旦お送りして号数等をご確認いただきました。

そして、並行して作成を行っていたモノグラムデザインをご提案しました。今回彫刻を行うデザインがこちらです。

と言っても、この写真では彫刻に備えてざっくりと下書きしているだけなのでデザインの全貌は分からないですね。彫刻によってそれが徐々に浮き上がってきますよ〜。※ご依頼くださった方には彫刻前にデザイン画をお送りしています。

いざ、彫刻開始。

自分で描いておいてなんですが、なかなか彫りごたえのあるデザインでした。笑

今回のモノグラムデザインの全貌がこちらです！

ご依頼をくださった方のイニシャルとご両親のイニシャル、そして大切な猫ちゃんたちのイニシャルである「ATO」の三文字とバラ（花や蕾、葉、棘、実）を組み合わせたモノグラムです。

打ち合わせの際に伺っていたエピソードから、いつでもご両親が見守り応援してくれている様子や（「A」）、猫ちゃんたちがご依頼くださった方に甘えている様子や気ままに過ごしているようだけれども大切に想ってくれている真っ直ぐさ（「T」）、そして想われているだけでなくご依頼くださった方が大切な存在を想う気持ちを他のイニシャルを包み込むようにして（「O」）表しました。

そして、言葉では言い表しきれない大切な存在を想う気持ちの強さや大きさを永遠性の象徴であるアラベスクに込めました。アラベスクはご依頼くださった方が大好きなバラで描き、ご依頼くださった方を含む大切な存在皆が包まれ、守られている様子を表しました。

仕上げの研磨をしたらいよいよ完成です！！