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2019-05-15

Brass×Silver Combination Signet-ring

※2019年7月3日にサイズ展開を更新(中間サイズ(M)の追加)したため、一部内容の追加・編集を行いました。

試作に次ぐ試作を繰り返し、遂に『Brass×Silver Combination Signet-ring』の販売を開始させて頂きます!!

僕に「指輪を作りたい!」と思わせたものが何を隠そうシグネットリング でした。

一度見たら忘れられない印象的なデザイン。無骨な雰囲気を兼ね備えながらも繊細でどこかセクシーなその佇まい。そして何より、着用した時のさりげない存在感。

そんなシグネットリング に魅せられ続けてきました。

今までも『Signet-ring』と名のつく指輪を制作してきましたし、他のデザインも実はシグネットリング の形状をベースにKUBUSのエッセンスを加えて制作をしている指輪も多いんです。

それ程にまでKUBUSの指輪制作に大きく影響しているシグネットリング とはどのような物なのかをここで少し紹介させて頂きます。

起源を調べてみると、古代エジプト時代にまで遡るという説もあり、非常に歴史深い指輪だとか。

その後、ヨーロッパの貴族が家柄や身分を表す権威の象徴として身に着ける指輪としても着用されるようになったそうです。また、リングの顔となる部分に自分の紋章を彫刻し封書の裏に封蝋をすることで「この封書は間違いなく私が封をしました。」と証明するために使用するという、実用的な方法でも用いられていたという歴史もあります。

このように歴史的な指輪であるシグネットリング。なんだかとても素敵じゃないですか?僕はこういうのワクワクしてしまいます。笑

シグネットリング の歴史については色々な資料があり、僕の手には負えなくなってしまうので歴史についてはここまで。

前置きが長くなってしまいましたが、ここからはそんなシグネットリングに魅せられ制作をしたKUBUSのSignet-ringを紹介致します。

Brass×Silver Combination Signet-ring

顔部分(L)サイズ
顔部分(L)サイズ
顔部分(L)サイズ2
顔部分(S)サイズ
顔部分(S)サイズ
顔部分(S)サイズ2
裏側
顔部分(M)サイズ
顔部分(M)サイズ

 

BrassSilverSignetrin3サイズ比較

使用している素材はSterling silver(Sv925)とbrass(真鍮)の組み合せ。顔部分の大きさは3パターンご用意しました。

  • 【(S)フェイス部分サイズ】:縦:約11mm 横:約9mm
  • 【(M)フェイス部分サイズ】:縦:約12mm 横:約10mm
  • 【(L)フェイス部分サイズ】:縦:約14mm 横:約12mm

裏側には洋彫りタガネという工具を使用し、ブランド名を手彫り。制作工程の関係上、彫った文字の一部分に銀ロウ(溶接材料)が溶けたものが流れてしまい薄くなってしまうことがございます。これも一点一点手作業で制作している証としてお楽しみ頂けると幸いです。

この指輪の顔となる部分には、ぴったりサイズに切り出した真鍮素材をはめ込み、その真鍮パーツをふわりと包み込むようにシルバーで土台を作りました。顔部分の大きさは幾度となく試作を重ね、男性が着用しても女性が着用しても素敵に手元を飾ってくれる絶妙な大きさに。

(L)男性着用イメージ
(L)男性着用イメージ
(S)男性着用イメージ
(S)男性着用イメージ
(L)女性着用イメージ
(L)女性着用イメージ
(S)女性着用イメージ
(S)女性着用イメージ
(M)男性着用イメージ
(M)男性着用イメージ
(M)女性着用イメージ
 

(M)女性着用イメージ
このような形状の指輪を制作する時には、型に溶かした金属を流し込んで成型する鋳造製法や、金属を強い力で型にプレスして成型する方法が一般的ですが、KUBUSでは”地金加工”を採用。金属を切って叩いて削って磨いて、全ての工程を手作業で行っております。

この方法は他の方法に比べ突き抜けて手間がかかります。1日1個制作するのもなかなか難しいほどです。ですが、一度地金加工で仕上がった物を見てしまうと、そこに纏った得も言われぬオーラから、この手間がかかる方法を採用せずにはいられません。

横から見た時の顔部分の厚みは、一般的なシグネットリング に比べて気持ち厚みを持たせています。これは、正面から見た時だけでなく着用した時にどの角度からこの指輪を見てもその姿をシグネットリング然とさせるため。

そして何より特徴的なのが指輪の顔部分。

真鍮がペタッと貼り付けてあるのではなく、ドンピシャサイズに切り出しガチッとはめ込んでいることももちろんですが、とびっきりの特徴は、真鍮部分とシルバー部分の経年変化によるコントラストです。お手元に届いた時には真鍮とシルバーの境目がどこにあるのかハッキリと見えないほどに馴染んでいますが、着用していると真鍮部分に深みが生まれこの指輪の主役へと様変わり。

Brass×Silver Combination Signet-ring経年変化

そう、あえて顔部分に「シグネットリングといえば」という刻印を入れずにプレーンな状態で仕上げている理由はここにあるんです!

シグネットリング という魅力的な形状はもちろん、”真鍮素材の魅力を楽しんでもらいたい”   そのために顔部分は何も刻印のないプレーンなデザインにしました。経年変化によって深みを増した真鍮を引き立てるように日々の着用でついたシルバーの傷が、ニクイほどに指輪全体の雰囲気をグンと色っぽく押し上げます。

長く着用すればするほど魅力を増す、KUBUS  Brass×Silver Combination Signet-ring を体感してみたいという方からのご連絡ご注文、お待ちしております!

YouTubeで制作風景の動画をアップしておりますので、そちらも併せてご覧頂けると嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

様々な角度の写真がご確認頂けるGalleryページ

 

(M)着用イメージ動画

 

 

 

KUBUS 斎藤

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