2023-08-04

ご依頼くださった方の理想を形にしたシグネットリング

こんにちは。KUBUSの斎藤です。

先日のお問い合わせ・ご依頼受付再開から多数のお問い合わせやご依頼を頂戴しています。有難うございます。

なるべく受付休止期間を作らなくても良いように試行錯誤しながら、日々ご依頼品制作に取り組んでおります。お待たせをしてしまっている皆さん、今暫くお待ちください。

前回ご依頼品についてのブログを書いたのが今から3ヶ月ほど前だと知り、「このままではHPと実際のKUBUSのタイムラグが物凄いことになってしまう！」と焦ったようなフリをして久しぶりにブログを書いています。”フリ”というのは、紹介できていないご依頼品の方が多いくらいなので、内心は到底掲載が追いつかないと諦めているのです。笑　ご依頼品制作が優先ですからね。

今回のブログで紹介をするのは、ご依頼をくださった方が抱かれている「こんなシグネットリングにしたい」という明確なご希望を形にさせていただいたシグネットリングです。

かなりハッキリとしたイメージをお持ちでしたが、各部の寸法等についてはお任せいただけたので、そのイメージを形にするために各部をどれくらいの寸法にしたら良いか、あれこれ考えながら作り上げていきました。

どこをどれくらい工夫したか言葉にしてしまうとあまりにも野暮ったくなってしまいますから、造型作業が完了した写真をもうお見せしちゃいます。

素材はK18PG（ピンクゴールド）で、以前のブログ（『信念を抱き歩んでいく姿を表現したシグネットリング』）でも紹介をしている「Mellow Square」シェイプと形が似ていますが、若干縦長になっているフェイス等各部が少しずつ異なります。

シグネットリングの世界ではこうした形状を「Cushion」シェイプと呼びます。文字通りクッションのような形をしたフェイスだからですが、僕は”クッション”と時くと長方形ではなく正方形が頭に浮かびます。笑

イメージとしては「Mellow Square」がどっしりとしているのに対して、こちらの形状はそれよりもほんの少しだけシャープな感じ。シャープと言っても丸みを帯びたデザインですから、あくまでも「Mellow Square」と比べるとですけどね。

指に着けてみるとこんな雰囲気です。

ご依頼をくださった方にはイメージ通りになっているかご確認いただくべく、これらの写真と共にどこをどのように工夫したかドサッと説明したメールをお送りし、この後の彫刻作業へと移っていきました。

今回彫刻をするモノグラムデザインがこちら！

こちらは彫刻をするための下書きなので細かい部分まで描き込んでいませんが、ご依頼くださった方のイニシャル「K」と「メビウスの輪」を組み合わせて作成させていただいたモノグラムです。

アルファベットはもちろん、メビウスの輪を表現するためにはその立体感が肝心。リボンがひらひらと「K」の間を舞いメビウスの輪を結んでいるように手彫りしていきます。

どうでしょうか？伝わりますかねー。少し拡大してみましょう。

スタンプするとこんな感じ。

縦横約1cmの中でこうした微細な表現をするのがシグネットリングの世界です^^

それでは、仕上げ磨きをしたらいよいよ完成です！！

オーダーくださったKさま、ご依頼有難うございました！『素晴らしいリング』とのお言葉に仕上がりまでの苦労が全て報われるような思いです。ご希望を形にすることができるまでには時間を要してしまいましたが、胸を張ってKUBUSから送り出せるシグネットリングになっていると感じています。沢山ご着用いただき、Kさまにとって更に特別なシグネットリングにしていってくださいね。

こうしてブログを書いていると、これまで制作をさせていただいてきたシグネットリング一つ一つにドラマがあって、ひとつたりとも簡単に生み出せたシグネットリングはなかったとつくづく感じます。

それだけご依頼くださるみなさんのシグネットリングへの想いが強く、そしてKUBUSも真剣に向き合い続けてきたからこそです。

これからも皆さんとシグネットリングを通じて様々な感動を共有し続けられるよう精進していきます。

また次回のブログまで空いてしまうかもしれませんが、その日までお楽しみに！

KUBUS 斎藤

【Gallery】Hand Engraved Cushion Signet Ring(K18PG)「K＋メビウスの輪」

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