2022-12-31

2022年も有難うございました！

相変わらずブログの更新が滞っているKUBUSですが、年末の挨拶はしなきゃとパソコンに向かっています。笑　

皆さんにとって2022年はどんな一年でしたか？KUBUSにとっては夢をいくつか実現できた一年でした。

2月には僕がシグネットリングの制作を始めてから「いつか必ずやってやる」と夢の一つに据えていたKUBUS紋章院の開設（『“Full Coat of Arms”紋章一式を手彫りしたシグネットリング』）を行い、KUBUSの世界観を表現できる場所を更に増やすことができました。

KUBUS紋章院を立ち上げるために学んできた知識や磨いてきた技術は、何も紋章を冠するシグネットリングだけで活かされるものではなく、モノグラムの彫刻を行うシグネットリングにおいてもそれが大きく貢献しています。

これでもかとあらゆる部分に意味を持たせながらデザインとしても美しくなるように紋章を設計していく力が、モノグラムを作成していく際の表現の幅を広げてくれることに役立ったり、紋章のように複雑なデザインを縦横1cm程度のシグネットリングのフェイス部分に刻んでいくために求められる彫刻技術によって、モノグラムの彫刻を行う際にも更に微細なところにまで拘れるようになったりと、KUBUS紋章院の開設がKUBUS全体に作用していることを実感しています。

7月にはそのKUBUS紋章院から『じいちゃんへのシグネットリング』が誕生しました。僕がこうして彫金を始めるもっと前、KUBUSを始めた約10年前からずっと「面白そうなことやってるじゃないか」と一番のファンでいてくれているじいちゃんに向けて制作をしたのがこのシグネットリング。

じいちゃんに何か自分の作品を身に着けてもらいたいという原動力がなければ、もしかするとKUBUS紋章院はまだスタートしていなかったかもしれません。それくらい僕にとって大切な夢を二つも今年は叶えることができました。

僕が「KUBUSで生きていく」という夢を言葉にし始めた時、笑われたり否定されることが日常茶飯事でした。きっとその頃は周りから見るとまだ僕とその夢との距離が遠かったのだと思います。でも、僕は目バッキバキにして大真面目に「絶対叶える」と心に決めていました。そして、今はこうしてKUBUSで生きています。今のKUBUSを見てその夢を笑う人はいないと思います。だって出来てるんだから。

「KUBUSで生きていく」という夢を叶えてその中にいるということは、夢を実現し続けているということでもあります。スター状態とでも言いましょうか。笑

先程紹介した二つの夢だけでなく、こうして皆さんに今年もありがとうとブログを書いていることも、日々ご依頼品の制作をさせて頂けていることも、そしてKUBUSの作品で感動をしてくれる方々がいてくれることも、何もかもが僕にとっては夢の数々です。

もちろん、まだ叶えられていない大きな夢も沢山あります。まだその夢は笑われてしまうことの方が多いから、今の僕には遠いのかもしれません。

でも、苦労や逆境に打ちひしがれてしまっている姿とそれを乗り越えて幸せを掴む姿のどちらもが一本の映画の中にあるように、いくら大きな夢であったとしても、もしそれが叶えられなかったとしても、それに向けて歩んでいる姿だってその物語の大切なワンシーンであって、夢を実現し続けているということだと僕は思います。

こうして僕が『KUBUS』というタイトルの映画の中に生きていられるのは、皆さんが観てくれて、出演してくれるおかげです。いつも本当に有難うございます。

ご着用くださるお一人お一人にとっての”署名の指輪”となるようなシグネットリングをお届けするためにはどうしても多くの時間を必要とすることもあり、いつもお待たせしてしまってばかりですが、皆さんが「一緒に特別なシグネットリングを創ろう」と温かく見守ってくださり、そして参加をして頂けるからこそ、KUBUSとご依頼をくださった方とでしか実現し得ないシグネットリングを生み出し続けることができています。

ご依頼を頂いている皆さん、打ち合わせ中の皆さん、お一人お一人としっかりと向き合って制作も打ち合わせもさせて頂いておりますので今暫くお待ちください。そしていつもKUBUSを応援してくださっている皆さん、じっくりじっくりとしか歩みを進められない僕ですが、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

怒りや悲しみでやりきれないニュースが後を絶ちませんが、一人一人が夢を抱き、それに向かって歩み続け、叶えられる世界になるように、僕はKUBUSでこれからも夢を叶えていきます。

皆さんにとっても”我がまま（＝自分のまま）”に歩める一年と2023年がなりますように。

感謝を込めて。

2022年12月31日　KUBUS 斎藤柊真