2019-09-23

【Bespoke Order】yugami＋tsurun ring(Sv925)

今回紹介をするのは、オーダーメイドでご注文頂いた『yugami＋tsurun ring(Sv925)』

KUBUSがレギュラー制作をしている、yugami+dakon ring(Sv9999)を見てくださり、「ゆがみがあり、幅は5mm、打痕を入れずに甲丸気味なシルエットで。」というご注文でした。

それでは早速、完成した写真をご覧ください！

【Bespoke Order】yugami＋tsurun ring

実際に着用くださる方とお会いできるなら良いのですが、まだ実店舗がないため、頂いたご注文内容の手ががりから僕なりに想像を膨らませたり、時には妄想を膨らませながら制作をしていきます。

例えば、「どの指に着用するのか」「ご注文頂いた指輪のサイズからその方がどんな手をしていらっしゃるのか」等々。そんなことを常に頭や体や心にぐるぐると取り込み噛みしめながら、デザインとしては現れないような所にまでも気を配ります。

今回のご注文頂いた方は小指に着用予定。そして、ご注文を頂いた時に「このyugamiの雰囲気で」と以前KUBUSで制作した指輪の写真の中からお好みを教えてもらうこともできました。

それでは、いよいよ制作開始です！

「ご注文頂いたこのサイズを小指に着用で、あの写真のyugamiの感じを幅5mmの甲丸シルエットで表現するのなら、、、。ん〜。おっ！よし、そうしよう！」

決まってしまえばあとは早い、、、、なんてことはありません。笑　制作をしながらも常にぐるぐるぐるぐる。何度も途中で手を止め指輪を眺めながら着用してくださる方に喜んでもらえるような指輪を目指していきます。

特に意識をしたのがyugamiの加減。yugami+dakon ringは幅が約3mm程度ですが、今回のご指定は5mmです。2mmというのは普段生活をしているとほんの少しの違いのように感じますが、指輪制作では1mmの差が非常に大きいんです。指輪の号数で言えば、内径が1mm違うと3号もサイズが変わってしまうほど。なので、幅3mmでつけていたyugamiをそのまま同じように幅5mmで表現したとしてもダメなんです。

雰囲気を壊さないように幅5mmの指輪に施すyugami、そして何より、着用してくださる方のお好みとその方の手にこの上なくフィットするデザイン。

それと同時に大切にしたのが、”デザインには現れないような着け心地にこだわった制作”です。

KUBUSではいつも、指輪の表側へ費やす時間と同じくらい、時にはそれ以上に指輪の裏側に対し手間をかけています。それはストレス無く指輪を着けて欲しいから。

せっかく格好いいデザインでも着用時に違和感を感じてしまうようでは、日常的に着用してもらえないことはもちろん、限られた時にしか着けない方であってもきっとすぐに外されてしまって二度と活躍できない指輪になってしまいます。

そんなの買ってくださった方も僕も悲しすぎます。だから、着けていることを忘れてしまうような、今までずっと手元にあったような、そんなスッと吸い付くほどの気持ちの良い着け心地を今回も追求しました。

小さな金属の塊に、これでもか！とこだわりを詰め込みまくりようやく完成です。

今回は僕がいつもお世話になっている知人を通じてのご注文だったので、その知人の方からご注文くださった方が凄く喜んでくだり感動してくださっていたということを教えてもらうことができました。このBlogにも書いたようなKUBUSのこだわりを僕の方から伝えなくても、着用しただけで全て感じ取って頂けたそうで、ホッと一安心するとともに僕もとても幸せな気持ちにさせてもらっちゃいました(^ ^)

KUBUSが生み出したもので誰かが喜んでくれたり感動してくれたりする時間は、何度感じてもこの上なく幸せで有難く、KUBUSを頑張るためのとてつもないエネルギーになっています。今はまだ幸せをもらってしまうばかりですが、僕からKUBUSからもっともっと皆さんに届けられるように精進していきます！

最後まで読んで頂きありがとうございました！今回ご注文頂いた指輪の制作映像を作りましたので、もし宜しければ下記よりご覧ください！

KUBUS 斎藤

yugami+tsurun ring(Sv925)制作映像