2019-12-24

【Bespoke Order】Hand Engraved Signet ring(9ct Gold) face type:Square

こんにちは、KUBUSの斎藤です。

オーダーメイドでご注文頂いた、手彫り彫刻入りシグネットリングの紹介です。今回ご指定頂いた素材は9ctのGold。K9とも書かれたりします。もしかすると皆さんがGoldの品位表示を見かけたことがあるのは、「K〜」というような書き方の物が多いかもしれませんね。KUBUSでは、特にこだわりを持って表記方法を他と変えている訳ではないのですが、「〜ct」と書くことが多いです。

単に字面が良いからということでこちらを採用しています。笑

Goldは24分率で表記をするため、K9(9ct)のGoldは、9÷24=0.375、つまり、37.5%が金で出来ていますよ〜ということになります。100％金がいいじゃん！と考えてしまいそうですが、ところがどっこいそうは問屋が卸さねぇ。笑　K24の指輪をあまり見かけることは無いです。というのも、金は柔らかい素材なので他の金属を混ぜて使わないと柔らかすぎて加工しにくかったり、傷がつきやすかったりするのがその理由の一つです。だからよく聞くのはK18とかK14だったりするということなのです。

でも、その中でK9(9ct)というのはちょいと珍しいかもしれません。日本ではまだシグネットリングがそこまで知られていないですし、作っている職人もあまり多くないのですが、実は海外だと9ctGoldのシグネットリングというのは良く見かけるものだったりします。理由は調べると歴史からくるものだったりと色々とあるのですが、それについて深掘りすると長くなってしまうので、今日は実際に見て触れているからこそ分かる魅力チラッとご紹介します。それは、色と硬さかなと僕は感じています。

先ほどお伝えした通り、K9（9ct）のゴールドというのは金の含有量が37.5%です。K14やK18に比べると少ない含有量だからこそソフトで優しい金色に輝くその色合いは、さり気なく金のジュエリーを着けている大人の余裕を漂わせます。また、硬度もK14やK18に比べて高いという特徴もあるため、長年着用していてもK14やK18に比べ傷がつきにくいということもあります。何を隠そう、僕が常に着けているのが9ctGoldのシグネットリングだったりします。作業をしているとどうしても道具が自分の指輪に当たってしまうので硬めのゴールドをチョイスしております。

なんだか自分で書いていてもお勉強感があり頭がグルグルしてきてしまいましたが、そんな9ctGold(K9)製のシグネットリング。デザインは以前オーダーメイドで制作をさせて頂いた、【Bespoke Order】鍛造 unMe-sU engraved Signet ring(Brass)を気に入ってくださってのご注文でしたので、このデザインをアレンジしていきます。

アレンジ箇所は、フェイス部分の大きさと全体のシルエット。以前はご注文くださった方の運命数と同じ大きさをフェイス部分に設けたのですが、今回は号数など全体のバランスを見て決めていきました。全体のシルエットに関しては、以前は「平面」を上手に組み合わせようと意識した構成にしたのに対し、今回は「曲面」にフォーカス。

これは僕の持論なのですが、アールのついた曲線が綺麗なシグネットリングのシルエットと男性のゴリッとした手とのアンバランスさが何ともセクシーで格好良いんです。

ということで、そんなセクシーシルエットを実現した姿がこちら。