2020-02-22

【Semi-custom made】The My Way×KUBUS Hand Engraved Octagon Signet Ring(Sv925) M7＆more

こんにちは、KUBUSの斎藤です。今回紹介をするのは、「ちょっぴりモダン、でもクラシカルな雰囲気も大切に」を意識し制作をしている、『Octagon Signet Ring』にオリジナルモノグラムの手彫り彫刻を施したシグネットリングです。

こちらのご注文は、いつもお世話になっている僕の大好きなお店「The My Way」のテーラーである清水さんから。去年の11月にThe My Wayさんの周年記念パーティにお誘い頂いた際にご依頼を頂いていました。この出会いがなかったら今のKUBUSは無かったと言っても過言ではないほど、僕にとって、KUBUSにとって、とても大切な出会いです。

あれは「どうしたらシグネットリングの魅力を色んな人に伝えられるんだろう」と日々悶々としていた時のこと、、、。

一通のインスタグラムへのDMがKUBUSを導いてくれたんです。「お店の周年記念パーティでシグネットリングを置きたい」という内容でした。「え！？何でKUBUSに！？」嬉しさにビックリが圧勝し、それはもうドキドキしました。

と言うのも、The My Wayさんのことは連絡を頂く少し前から知っていて、ブログ等を読んで「いつか会ってみたいな〜」と思っていたんです。そんな時に連絡が来たもんだからそりゃもう！

最初はパーティのために指輪を送るというようなお話だったのですが、「こんな機会滅多にないし、何より会ってみたい！！」という想いから、行かせて欲しいとお願いをしました。快くそれを受け入れてくださり遂に広島へ。

その際にご依頼頂いたのが今回のブログで紹介をするシグネットリング。

内容は、「シグネットリングのシェイプは僕から提案をした『Octagon Signet Ring』」、「Silver925素材」、「フェイス部分へのオリジナルモノグラムの手彫り」そして、”「腕部分への手彫り」”。

「腕部分への手彫り」これが今回のご依頼の中で一番の課題でした。もちろん練習はしたことあるけれど、誰かが着けてくれる指輪でやったことがない。できるのだろうか。不安。そんなネガティブな考えが頭をよぎりましたが、やらなきゃずっとできないまま。

「やります！！」

そう言ってしまえばもうやるっきゃありません。できるようになればいいだけです。

とは言っても、『Octagon Signet Ring』の腕部分で彫れる幅は3mm無いくらい。うっひょ〜、狭い。しかもそこにワンポイントではなく、文章を彫るというのが今回のミッション。

練習彫りを重ね必要な小ささで彫れるようにはなったのですが、いざ本番となると怖気付いてしまってなかなか取り掛かることができません。

やろうか。いや、まだできない。

そんなこんなでかなり時間が経ってしまいました。でも、直接届けたいしその日はもう決まってる。

やるっきゃない！！！

指輪を彫刻台にセットし、練習とは違うカーブした面にビビりながらもまず一彫り。うん、いけそうだ。そしてまた一彫り。

集中しすぎて彫り始めてからどれくらい時間がかかっているかなんてさっぱり分からないけど部屋が暗くなってきた。

そして最後の一彫り。

できた！！！！！！！！！！

まだフェイス部分への手彫りは残っているけど、一つ自分に課したものをよじ登ることができました。よかった。

フェイス部分へはご依頼頂いている「M7」をKUBUSでモノグラムデザインし選んで頂いたものを手彫りしていきます。腕部分への手彫りをクリアしたからといって油断は禁物。こちらも魂込めて彫っていきます。

ようやく彫りきりました！

仕上げ磨きをして、遂に遂に完成です！！！！

裏面にはもちろん。

今この記事を書いている僕は広島県にいます。それはKUBUSに世界を広げるチャンスをもらった感謝を込めてこのシグネットリングをThe My Wayの清水さんに直接届けたくて。僕にとっての大きな壁がありお届けまでにすごくお待たせをしてしまいましたが、喜んで頂けて本当に良かった。まだまだ恩返しはできていませんが、少しでも僕の気持ちが伝わっていたら嬉しいな。きっと伝わっていると思います。だって物作りに魂を込める者同士ですから。

清水さんが着用しながら作業をされている写真で今回のブログを締めたいと思います。