2020-03-27

【Semi-custom made】Hand Engraved Oval Signet Ring(Sv925) KANJI-『伸』

皆さんこんにちは。KUBUSの斎藤です。

今回もオーダー頂いたシグネットリングの紹介です！シグネットリングのシェイプは「Oval」、フェイス部分への手彫りはご依頼くださった方のお持込みデザインでご依頼を頂きました！

KUBUSではオリジナルモノグラムでの手彫りを主に行っているのですが、お持込みデザインでも対応をさせて頂いております。そのデザインとシグネットリングのシェイプとのバランスによって出来るかどうかということはあるのですが、まずはお気軽にご相談くださいね！

せっかくのシグネットリングですので、「こんなのがいいな」を全力でぶつけてきてもらえたら嬉しいです。KUBUSでモノグラムをデザインさせて頂く際にも「カッコイイ雰囲気」や「華やかな雰囲気」、「可愛らしい雰囲気」などお好きなテイストがありましたらお伝えください。

既に何度かブログでOvalシェイプのシグネットリングについては書いてますので、今回は手彫り段階に話題をワープさせます！

それでは、手彫り前のシグネットリングに下書きをした姿がこちらです。

こちらのデザインは先ほどお伝えしたようにご依頼くださった方からのお持込デザインでして、ご自身でデザインをされたとのことで「伸」という漢字をアレンジしたものだそう。もちろん漢字にも見えますが、僕は何だかサインのような地図記号のような印象を受けました。幾何学的な雰囲気がカッコイイです。

KUBUSで手彫りする際に使用している道具が洋彫りタガネという道具。

いつもブログを読んでくださっている方には見慣れた道具かもしれませんね^ ^

木の柄の部分を握り押して彫っていきます。僕のイメージとしては肩甲骨から力を込めていくような感じ。とにかく体の力のみで彫っていきます。

これに対して和彫りタガネという道具もあるのです。洋彫りタガネの木の柄がついていないバージョンといったような見た目で、体の力を使って押し彫っていく洋彫りタガネとは異なり、タガネのお尻を金槌で叩きながら、基本的には手前に向かって引いて彫っていきます。

考えている通りに彫ることができればどちらでも良いのですが、シグネットリングに彫るような曲線的なデザインの場合は洋彫りタガネが良いとされています。

おっと、そうすると今回のデザインは直線が多いような、、、。でも僕は洋彫りタガネの方が得意なのでこっちで彫っちゃいます。曲線じゃなきゃ彫れない道具ということではないので問題ありません！

何種類かの刃を使い分け約1cm四方の金属面に向かい合い続けること数時間。集中しすぎて時間なんていつも分からなくなってしまいます。

彫れました！！

普段KUBUSでデザインしているモノグラムデザインは曲線的なものが多いので、彫るにあたってそれとはまた違う気のつかい方が必要でしたが無事クリア！

仕上げ磨きをしたら完成です！！！

手彫りならではの温かい雰囲気が指輪と溶け合うこの圧倒的なオーラはシグネットリング特有のもの。

ヨーロッパな香りを感じるシグネットリングと漢字、一見違う空気感であってもカッコイイもの同士。格好良くならないわけがありません。

こちらのリングは直接僕がお届けに伺いました！

いつものことながら、やっぱりお渡しするまではドキドキでしたが、無事喜んでいただくことができて一安心。自分が作ったものが目の前で笑顔を生む、その最高に幸せな瞬間に立ち会えること本当に有り難いです。一緒にランチもさせて頂き、短い時間でしたがお互いのこれからやっていきたいことを語り合ったりもしました^ ^

今回ご注文くださったHさま、本当にありがとうございました！ご注文頂けたこともちろん嬉しいですが、それ以上に、たくさんお話を聞かせて頂けたこと、これからもお会いできる機会があることがすごく嬉しいです。これからもよろしくお願いします！！

それでは最後に、ご着用くださっているお手元をパシャリ。